小児喘息の診断と治療

小児喘息の定義は、「発作的に喘鳴を伴い、呼吸困難を繰り返す疾患」です。これには個体因子(両親からの遺伝や体質)と環境因子(アレルゲンや受動喫煙など)が絡み合って発症します。気管支に慢性的な炎症があり、気道過敏性により気管支の粘膜がむくんで気管が狭くなります。たんが増え呼吸が苦しくなり、ヒューヒュー、ゼイゼイという喘鳴(ぜんめい)音が聞こえるようになります。

●小児喘息の診断
乳児ぜんそくの診断としては、2歳未満のお子さんが、息を吐いている時にゼーゼー・ヒューヒューという喘鳴を3回以上繰り返すことということが、小児気管支喘息治療管理ガイドラインで示されています。3回以上というのは3回の呼吸のことではありません。一回目の呼気性喘鳴が起こった後、音が消えてから一週間以上たったにも関わらず、再び呼気性喘鳴が出た場合を2回目とします。このようなことが3回以上繰り返されるということが診断の一つの目安となっており、医師も乳児ぜんそくの可能性が高いと考え対応していると考えられます。

●小児喘息の診断
►長期管理薬
吸入ステロイド薬は、喘息治療の第1選択薬です。ステロイドというと不安になる方も多いとは思いますが、現在では吸入ステロイドが一番効果的で副作用も多くないという研究結果が出ています。なぜなら、吸入ステロイド薬では直接気管支に作用するので必要な量も少ない(飲み薬の場合の1/1000ほど)からです。ただし吸入ステロイド薬の使用後は、必ずうがいをするようにしましょう。のどについたステロイド薬を洗い流し、カンジダ症などを予防するためです。
►発作治療薬
喘息の発作時の中心的な治療薬である気管支拡張薬です。発作の治療は大抵の場合病院内で行われます。 処方薬と違い薬局のように薬の明細が手渡されません。カルテには治療の記録として残っているはずですが、患者の立場でも、どのような治療薬が使われたのか、そのつど確認する必要があります。それは、次の予防の治療プランを立てるときに、症状にあった一番良い治療方法を選択するため、お医者さんだけでなく、相談して決める私たち両親にとっても必要不可欠な知識となります。