小児喘息の症状と治療

乳児ぜんそくとは、2歳未満の赤ちゃんのぜんそくを指します。生後6ヶ月頃から乳児ぜんそくを発病する赤ちゃんが出てきます。乳児ぜんそくの診断としては、2歳未満のお子さんが、息を吐いている時にゼーゼー・ヒューヒューという喘鳴を3回以上繰り返すことということが、小児気管支喘息治療管理ガイドラインで示されています。

3回以上というのは3回の呼吸のことではありません。一回目の呼気性喘鳴が起こった後、音が消えてから一週間以上たったにも関わらず、再び呼気性喘鳴が出た場合を2回目とします。このようなことが3回以上繰り返されるということが診断の一つの目安となっており、医師も乳児ぜんそくの可能性が高いと考え対応していると考えられます。

●ぜんそくの症状として、咳、たん、喘鳴(、呼吸困難(息苦しさ)などの発作が現れます。ぜんそく発作は夜寝ているときに現れることが多く、起きてしまったり、咳き込んで吐いたりします。また発作がひどくなると、息を吸うときに胸がへこむ陥没呼吸、横になれずに座り込む起座呼吸(が現れます。酸素不足になり、唇や顔色が青ざめ、紫色になるチアノーゼや、意識がなくなることもあり危険な状態です。

●治療は、発作がおこったときの対処と、発作がおこらないようにする予防的治療の2つです。発作の治療には、水分補給や酸素吸入など呼吸困難に対する一般的な治療と、発作に対する薬物治療とがあります。家庭では水分を十分にとらせます。薬は、まず気管支を広げるβ2刺激薬を使います。吸入するのがもっともよいのですが、吸入できない場合は飲み薬もあります。ほかに、テオフィリンというカフェインに似た薬(飲み薬と注射があり、血中の濃度をはかりながら使用)や、乳児のかぜが引き金でおこる発作によく効く抗コリン薬を吸入したりします。重症の場合は、炎症をしずめる効果が大きい副腎皮質ホルモン(ステロイド)を短期に内服するか、注射する場合もあります。